【ネタバレあり感想】映画「この子は邪悪」を観てきました

映画

こんにちは パドルです

今回は先日観てきた「この子は邪悪」という映画の感想を書きます

この映画を観たきっかけは、YouTubeを見ていたときに流れてきた広告に

「世にも奇妙な謎解きサスペンス」

と書いてあったからです

その動画はこちらです

私は昔から先の展開が読めなかったり、こちらの予想を裏切ってくる作品が好きなので、今回もそれを期待して観に行きました

まずはストーリーを簡単に紹介し、その次にネタバレなしの見どころ紹介、そしてネタバレありの感想へとす進んでいきたいと思います

ストーリー

とある郊外の町に住む家族は4人暮らしで、父親は心理療法士をしていました

父は診療所を営み、催眠療法などを用いて患者のトラウマを治療していました

あるとき家族で遊園地に行ったのですが、その帰りに事故に遭ってしまい、父は後遺症で足を引きずるように、

母は植物状態に、次女は顔に大火傷を負ってしまいます

唯一無傷だった長女も、自分だけが無傷であることに負い目を感じて、心に深い傷を負ってしまいます

それから5年…

その家族と同じ町に住む少年は、とあることを調べていました

彼の母は精神的に病んでおり、家の中でずっとしゃがんだ姿勢で過ごしています

彼は母と同じような状態の人が町のいたるところにいることに気づき、原因を調べています

やがて彼は診療所から脱走したウサギをつかまえたことをきっかけに、事故に遭った例の家族の長女と親しくなります

そしてあるとき、彼女からうれしい報告を聞きます

彼女の母が目覚めたのです

しかし、母が家に帰ってきて姿を見たとき、彼女は不審に思いました

「私が覚えてるお母さんの印象と違う… この人、本当にお母さんなの…?」

以上が大まかなストーリーです

ネタバレなし見どころ紹介

「世にも奇妙な謎解きサスペンス」

という触れ込みのとおり、この映画には多くの謎要素が散りばめられています

特に注目なのが、

  • 違和感のある家族
  • 町にいる精神を病んでしまった人々
  • 映画のタイトル

です

違和感のある家族

ストーリー紹介のときも触れましたが、長女は目を覚ました母親に違和感を覚えます

別人に見えてしまうのです

しかし、母が作ってくれた料理は昔のままの味ですし、母親と長女の二人しか知らないはずの秘密も覚えていました

いったいこの違和感は何なのでしょうか?

父に聞くと、母が整形手術を受けたからだと教えてくれましたが、果たして本当なのか…

やがて違和感は次女にも向けられます

次女は事故のときに顔に大やけどを負い、常にマスクをした状態で暮らしています

あるとき、長女が仲良くなった少年から事故当時の記事のことを聞かされます

それによると、次女は事故から数時間後に亡くなってしまっていたというのです

一体どういうことなのか…?

映画が進むにつれて、長女が家族に感じる違和感は大きくなっていきます

町にいる精神を病んでしまった人々

舞台となる町には、精神を病んでしまった人々が何人か住んでいます

少年の母親もあるときを境に同じ状態になってしまっています

この人たちは家の中でずっとしゃがんで過ごし、何かを見つめている様子です

話しかけても無反応で、顔も普通の人間とは違った印象です

少年はその人たちが例の家族の父親の患者であることを突き止めるのですが、父親は何をしたのでしょうか…

映画のタイトル

この映画のタイトルは

「この子は邪悪」

です

「この子って誰…?」

と思いますよね

このタイトルの意味は、映画の最後に明かされます

以上が見どころになります

気になった方は、映画を観てみてください!

最後まで観ると、

「あ、そういうことだったのね」

となります

ネタバレあり感想

ここからはネタバレありなので、映画をまだ観ていない方はご注意ください

私は

「世にも奇妙な謎解きサスペンス」

というキャッチコピーに惹かれて、この映画を観に行きました

こう言われてしまうと、どうしても先の展開を予想しながら観てしまいます

私も自分なりにこういう展開になるのではと考えながら鑑賞していました

結果、思ったほど予想外の展開にはなりませんでした

母、次女が別人だということ、父が何かしていることは察しがつきやすいと思います

父がしていたこと

しかし、父が具体的に何をやっていたかは予想できませんでした

それがわかったときに、やたらと診療所にウサギが多い理由と、町の精神を病んでしまっている人々がしゃがんで過ごしている理由も納得できて、

「なるほどねー!」

となりました

人とウサギの魂を交換するという発想にはなかなか至りませんよね

父親は人に退行催眠をかけることでこれを可能にしました

私はこの真実が明かされたときに「鋼の錬金術師」を思い出しました

「鋼の錬金術師」にも似たような話があるため、魂の交換という概念はすんなり理解できました

また、父親は人と人の魂の交換にも成功しており、母親と次女の姿は別人ですが、魂は本物です

映画の中で、姿が違う母親と次女に対して長女は

「こんなの偽物の家族だ!」

と言いますが、父親は

「本物だよ」

と言います

映画では父親が狂っている人物として描かれているのですが、個人的には父親の意見に賛成です

体が違っても魂が同じであれば、その人は同じ人間だと思います

この考え方は多分に「鋼の錬金術師」に影響されていますが…

「鋼の錬金術師」は兄弟の物語なのですが、弟は体がなく、鎧に魂を定着させている状態で登場します

その鎧の状態でも弟は人間と認識されています

この考え方に従うなら、人間は魂が主体となり、この映画の父親の主張は正しくなります

私も父親に賛成です

映画タイトルの意味

この映画のタイトルは

「この子は邪悪」

です

このタイトルの意味は映画のラストに明らかになります

映画の終盤で父親が亡くなってしまうのですが、映画のラストでは父親の息子が赤ん坊の状態で登場します

その赤ん坊が笑いながら指を「∞」の形に動かし、「この子は邪悪」とタイトルが表示されて映画は終わります

この指の動かし方がポイントです

父親はこの指の動かし方で患者に催眠をかけていました

私はこのラストを観て、この息子はしっかりと父親を受け継いでいるんだなと思いました

しかし、父親の魂が息子と交換されているのが正しい解釈だそうです

どっちとも取れるシーンなので、人によって解釈が分かれるところだと思います

つまり、「この子は邪悪」のこの子とは、父親の魂が宿った息子のことです

これでタイトルの意味がはっきりとしたのですが、私はこれに違和感があります

どうしても父親のことを邪悪だと思えないからです

父親は人と人の魂を交換していましたが、それは家族を守るためでした

魂を交換しなければ次女は魂ごと亡くなってしまいましたし、母親も植物状態のままでした

たとえ他人を犠牲にすることになっても、家族を救うという父親の行動は理解できます

また、人とウサギの魂を交換したのも、その家庭で虐待されている子どもを救うためでした

私も同じ立場だったら、少なくとも家族を救うための魂の交換はしてしまってもおかしくないと思います

まとめ

まとめると、「謎解きサスペンス」としてはそこまで驚かされるストーリーではありませんでしたが、色々と考えさせる内容でした

気になった方は、ぜひ観てみてください!

今後も映画の感想は定期的に書いていきます

今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!

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